四国八十八カ所「お遍路参り」という言葉を知らない人は少ないと思いますが、やる意味は?となると曖昧な人も多いかもしれないですね。
私もその一人でした。
調べていると、「逆打ち」という言葉も出てきて一時混乱…(><)
そこで、この記事では、お遍路参りをやる意味と逆打ちについてまとめました。
お遍路参りをやる意味って?
そもそもお遍路とは?
そもそもとして、お遍路とは、真言宗の開祖である弘法大師・空海が、修行として八十八ヶ所の寺院などを選び、修行の道として巡ることから始まったもの。
人間には88の煩悩があるといわれていますよね。
空海の軌跡である、この88の寺院を巡ることによって、煩悩が消え願いが叶うと信じられてきたのだとか。
そう、初めは仏道における修行の一つだったんです。
江戸時代ごろから、一般庶民も巡礼するようになったと言われています。
お遍路参りの目的は何?やる意味とは
上述した通り、元は修行の一つでした。
修行として巡った寺院などが、現代にまで語り継がれ、今ではその目的は人それぞれ様々ですが、仏教では主に3つの目的があると言われています。
1. 追善供養
生きている人が、亡くなった人に対して行うもので、故人の冥福を祈るのが目的。
2. 予修供養
自分が生きているうちに、あらかじめ自分の死後の冥福を祈るもの。
3. 自分探し
自分を見つめ直したり、癒したりするために行うもの。
とはいえ、今でももちろん修行として行っておられるお遍路さんもいらっしゃいますが、必ずしも宗教信仰に基づいて巡らなければいけないわけではありません。
現代では一般参加の人も多く、癒しを求めての参加だったり、「3. 自分探し」の要素を強く持って巡る人が多いようです。
単なるパワースポット巡りと思っている人もいるようですが、そうではありません。
元々は修行だったわけですから、
「パワースポット来たぜ!イェイ!」と簡単にはいかず、険しい山道や谷を巡る1,400kmの道のりを乗り切るには、それなりに体力も気力も必要です。
それと、お遍路参りは、寺に訪れるだけではなく、やるべきことがあるんです。
八十八ケ所すべての寺に本堂と大師堂があり、その2ヶ所で、鐘をついたり、合唱してお経を読んだりして心を込めて仏様にあいさつをして、御朱印をいただく。
この行いが大切です。
調べていると、「お遍路参りは効果ある?」なんて言葉も目にしましたが、そもそも「効果がある」という考え方は違うよな、と思いました。
だって、元は修行ですし、自分探しの旅ならば、効果があるかないかはお遍路参りをしながら自分で身につけていくものなのではないでしょうか。
表現するならば、「効果」ではなく「ご利益」ですよね。
ただ、特に深く考えなくとも、ただ寺を巡っていくうちに、自ずと心の変革がなされていくともいわれています。
ではお遍路参りの「逆打ち」とは何ぞや??
お遍路で札所を参拝することを「打つ」と言います。
一番札所から番号順に巡ることを「順打ち」、これとは逆に、八十八番札所から逆に巡礼するのが「逆打ち」。
順打ちに比べて、道標も少なく難所が多いことから、逆打ちは順打ち以上にご利益があると言われているそうです。
特には4年に一度の「うるう年」に逆打ちを行うと、ご利益は3倍になると言われています。
一度に回ろうとせずともOK!四国4県を一つづつ
八十八ケ所すべてを一度に巡ることを「通し打ち」と言いますが、通し打ちでなければいけないわけではありません。
何回かに分けて巡ることを「区切り打ち」と言い、その中でも四国4県を1県ずつ巡る「一国参り」と呼ばれる巡り方があり、手軽に始められるので人気です。
阿波の国・徳島23カ寺 : 1番~23番札所
土佐の国・高知16カ寺 : 24番~39番札所
伊予の国・愛媛26カ寺 : 40番~65番札所
讃岐の国・香川23カ寺 : 66番~88番札所
「逆打ち」でお話しした通り、逆打ちの方が道が厳しくなります。
ということは、徳島23カ寺 : 1番~23番札所が一番歩きやすく、初めてのお遍路参りにもおすすめ。
最初は、観光も兼ねて、お遍路というものをまず体験してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
以上、四国八十八カ所お遍路参りをやる意味についてと、巡り方についてでした。
自分の心の中に、何か穴が空いているような気持ちだったり、モヤモヤしていたり、変わりたいと思ったり・・・
そんな気持ちで鬱々と過ごしているなら、思い切って参加してみるのもいいかもしれませんね。
そんな時に、気晴らしに旅行行くか!となっても、楽しいのはいっときだったりしますから、どうせ行くならお遍路参りへ!
というのもアリですね^ ^
かかる日数や服装などについて、下記の記事でまとめていますので参考にしてください。
>>お遍路の日数は何日?自転車や車でもOK!?服装は自由でいいの?