ラッコがいつの間にか、絶滅危惧種に指定されていました。
私が幼い頃、初めてラッコが水族館にやってきて、お腹で貝を叩く姿とつぶらな目がとっても可愛くて、水槽の前で釘付けになったことをよく覚えています。
2023年の今、ラッコを見ることができる水族館もグッと減ってしまいました。
もう見れなくなるかもしれない…。
今、見れる水族館と、絶滅危惧種になってしまったラッコについてまとめました。
ラッコがいる水族館はどこ?(2023.3現在)
見れなくなるかもしれない…となると、あの愛くるしい姿を収めておきたい、そう思う人もいるかと思います。
現在、日本の水族館で生活しているラッコは、なんとわずか3頭。
ピーク時には122頭もいたというのに…。
下記2ヶ所の水族館だけになり、この3頭が最後になる可能性が高いと言われています。
ラッコがいる水族館❶鳥羽水族館
住所 : 三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
アクセス :
(電車)JR・近鉄 鳥羽駅より徒歩10分
(車)伊勢道伊勢ICより15分
TEL : 0599-25-2555(代表)
営業時間 : 9時~17時
(季節により変動あり)
定休日 : なし
ラッコがいる水族館❷マリンワールド海の中道
住所 : 福岡県福岡市東区大字西戸崎18-28
アクセス :
(電車)JR 海ノ中道駅より徒歩5分
(車)都市高速アイランドシティランプより15分
TEL : 092-603-0400
営業時間 : 9時30分~17時30分
(季節により変動あり)
定休日 : 2月の第1月曜・火曜
鳥羽水族館は、1984年に日本で初めてラッコを繁殖させたことで有名です。
ラッコだけでなく、
・日本で唯一「ジュゴン」がいる
ということでも人気があり、ラッコも「メイ」と「キラ」の2頭を見ることができます。
4月21日はキラくんの誕生日だそうで、YouTubeに動画がアップされていました。
めっっっちゃんこカワイイです!!
特に後半…じっくりご覧ください♪
マリンワールド海の中道は、1998年に他の水族館からラッコを譲り受けたことに始まり、ラッコが館内で出産したこともありました。
また、人口哺育で大切に立派に育てた経験もある水族館ですが、このラッコのマナちゃんは、2021年に9年の生涯を閉じ永眠しています。
現在見ることができるのは、「リロ」1頭のみ。
ただ漂っているだけなのに、何とも言えずカワイイです♪
おはようございます!
— マリンワールド海の中道【公式】 (@marine_uminaka) April 24, 2022
今朝のリロは、まだ少し眠たいようです💤#マリンワールド海の中道 pic.twitter.com/e7GmQd1TZ5
私が、幼い頃に見たラッコは、水槽の中に何頭もいて、じゃれあったりする姿を見ることができました。
こちらで泳いでいるかと思えば、あっちでは浮いてお腹で貝を叩いている、なんていう光景も見れたのですが、寂しいですね…。
とはいえ、今、そこに輝くいのちがある、それだけでとてもありがたいことですね。
そこにいるたった1頭に会えたら、泣いてしまいそうです。。
ラッコがいる水族館公式サイトはこちら
ラッコがいる水族館❶鳥羽水族館
ラッコがいる水族館❷マリンワールド海の中道
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なぜ絶滅危惧種に?野生のラッコも存在するが…
ラッコが大人気になり、ラッコブームとも言える現象が起きるほど、過去にはたくさんの水族館でその姿を見ることができました。
なぜ、いつごろから、今のような事態になってしまっていったのでしょう?
ラッコはもともと、その多くはアメリカの北太平洋に生息していました。
水族館でしか見れないと、つい忘れてしまいがちですが、決して人口的に生み出された生き物ではなく、野生として生息しているのです。
ですが、ラッコの毛皮を求めて乱獲されたことや、1989年にアラスカで起こったタンカーの座礁事故で原油が流出したことなどにより、その数は激減。
そこで、ワシントン条約によって輸入が規制され、絶滅危惧種に指定されました。
輸入することはもうできない…。
日本では、水族館同士で手を組み繁殖を試みましたが、ラッコは神経質でデリケートなため、そう簡単にはうまくいかなかったのです。
輸入の道も閉ざされ、日本でももう頭数もわずか。
しかも、鳥羽水族館のメイ(♂)はすでに高齢、キラ(♀)はまだ出産可能ですが、福岡のリロ(♂)とは兄妹のため繁殖させることができません。
でも現在、実は、北海道の霧多布(きりたっぷ)岬には、野生のラッコが生息しているそうなんです!
じゃあ、この野生のラッコを水族館で繁殖すればいいのでは?と思いがちですが、それはできないようなのです。
野生のラッコは、法律で厳重に保護されているためです。
なので、たとえば、漁に影響するほどの大繁殖でも起こせば捕獲して水族館行き、なんてことも考えられるそうですが、そこまで増える可能性は低い…とのこと。
そして、あくまでもそこにいるのは、「野生」のラッコです。
ここにラッコがいる!とわかってから、ラッコを見ようと訪れる人が増えたそうですが、元々観光地でもない崖っぷちのような場所。
柵を乗り越えたり危険な行為をする人も多いそうで、地元の職員さんは心配しています。
そして、先にもお伝えした通り、ラッコはデリケートな生き物なので、ドローンの音や、騒がしい気配に、その場からいなくなってしまうかも…?という懸念もありますよね。
貴重な姿を見たいのはわかりますが、野生は野生として、そっとそこで生活させてあげてほしい、そう思います。
見たいなら、水族館へ行きましょう?
まだ水族館にいますから!
まとめ
以上、ラッコがいる水族館と、絶滅危惧種としてのラッコについてまとめました。
いのちあるもの、いつか終わりはくる。
とはいえ、この日本の水族館からまったくいなくなってしまうのは、とっても寂しいですね。
ですが、愛くるしいあの姿を見せてくれたことで、私たちの心を温かくしてくれたことは事実。
忘れずに、心に置いておきたいですね。