バンクシー展に行ってみたい!
と思って調べ始めたら、ん?どういうこと?バンクシー展は2つやっている??と、混乱した私。
日本では、2つのバンクシーの巡回展が開催されていました。
- バンクシー展 天才か反逆者か
- バンクシーって誰?展
どう違うのか、どっちに行くべきなのか…。
と、同じように迷われている方向けに、違いについてまとめました!
ちなみに、もう1展ありましたので、最後にそちらもご紹介いたします。
「バンクシー展 天才か反逆者か」とは?
2018年からモスクワ、マドリード、香港、ニューヨーク、LA、などを巡回してきた、人気の展覧会の日本開催。
日本初上陸で過去最大級規模。
これだけ話題になっていながらも、この展覧会のキュレーター兼プロデューサーである、アレクサンダー・ナチケビアさんは、バンクシーとまったく面識がないらしい。
公式認証機関に許可を得たものでもなく、もちろんバンクシー本人が関わっているわけでもなく、コレクターのコレクションを集めて展示しているものです。
見どころ
展示作品は70点以上
「バンクシー展 天才か反逆者か」で展示されている作品は70展以上。
バンクシーの素性は明かされておらず、作品も壁やストリートに描かれることから、残っている作品は多くありません。
ということからも、「本物なの?」という声も多く上がっていますが、どうやら本物のようです。
世界中のコレクターの協力のもと、コレクターが所用するバンクシーのオリジナル作品を集結させたとのこと。
そして、長年に渡るバンクシーの友人であり、カメラマンやマネージャーを務めているという、スティーブ・ラザリヂスさんという方が撮影したという、バンクシー本人の写真も展示されています。
残念ながら、やはり顔は写っていないのですが、本人の姿が見れるというのは嬉しいですよね。
私が初めて見たバンクシーの絵はこちらでした。
@BANKSYJAPAN
— めぐ (@b5o1KB0giHnfJYG) June 20, 2022
#バンクシー展札幌#バンクシー展 pic.twitter.com/uAqW7ZjEwF
壁紙だかなんだかに描かれていて、可愛いな、と思ったのが最初。
当時はバンクシーの存在を知らなかったので、それがバンクシーの絵だとはまったく知らず、のちにそんなに有名な人だったのか!とびっくりしたんですよね。
こちらの絵も有名ですね。
《ラブ・イズ・イン・ジ・エアー》(《フラワー・スロアー》としても知られている)は、おそらくバンクシー作品のなかでも最も有名なもののひとつだろう。
— バンクシー展 天才か反逆者か【開催終了しました】 (@BANKSYJAPAN) May 23, 2022
ぜひこの機会にお見逃しなく!
ご来場心よりお待ちしております。 pic.twitter.com/1vOGGC65FG
どちらも会場に展示されています。
そして、全部撮影OK!ということなので、記念にバシバシ撮っちゃいましょ♪
イメージ映像などによるインスタレーション
会場では、展示された絵だけでなく、映像によるインスタレーションを楽しむこともできます。
大型のスクリーンに映し出されるのは、これまでの活動を紹介するイメージ映像や、制作風景のイメージ映像など。
素性もわからず、作品の多くは残っていないものの、バンクシー像を想像させてくれる企画となっています。
スケジュール
もう、その多くは終了していて、現在開催されている札幌展が、今回、日本巡回最後の会場になります。
期間 : 〜2022年7月3日(日)
もう間もなく終了ですので、気になっている方はお急ぎくださいませ。
札幌展では、今まではなかったお得なペアチケットも用意されています。
「バンクシーって誰?展」とは?
こちらも、「バンクシー展 天才か反逆者か」同様、公式認証機関や本人非公認の展示会。
同じように、コレクター作品を集めて展示しています。
「バンクシー展 天才か反逆者か」と違うのは、「街角のバンクシー」が再現されているところで、それが見どころですね!
見どころ
「街角ストリートのバンクシー」を再現
バンクシーの作品の多くは、壁などの街中に描かれては消されているため、残っている作品はとても少ないと言われています。
そんな、「街角」に描かれていたバンクシーの作品を忠実に再現し、まるで映画のセットのような美術展になっているのが特徴。
額縁に入った作品を鑑賞するだけでなく、バンクシーが描いてきた「世界観」の中への没入体験ができるような展示会になっています。
また、音声ガイドを担当したのは、俳優の中村倫也さんです。
中村倫也さんの声を聞きながら、バンクシーの世界に浸る…。
とても贅沢な時間になりそうですね。
プライベート・コレクター秘蔵作品
こちらでも、コレクター秘蔵作品が展示されています。
中でも目玉は、バンクシーファンであるポール・スミス私物の油彩画。
他にも、バンクシーの作品制作風景を収めた写真も見ることができます。
スケジュール
現在公表されている、今後の巡回先は以下の通りです。
<ビッグパレットふくしま>(福島県)
2022年6月29日(水)〜2022年8月24日(水)
<高岡市美術館>(富山県)
2022年9月11日(日)〜2022年12月6日(火)
<福岡アジア美術館>(福岡県)
2022年12月17日(土)〜2023年3月26日(日)
どちらの展示会も、バンクシー本人の個展というわけではなく非公認、そして、コレクターの作品集・再現品ということで、それってどうなの?的な意見も多くありましたよね。
ですが、そういったことはどうでもいいかな、というのが、私の率直な思いです。
ただ、自分は見たいのか、見たくないのか、それだけでいいかなと思うのです。
私は、バンクシーは額に収める絵を描いてきた人ではないので、その世界を知ることができる「バンクシーって誰?展」に魅かれました。
例えそれが、フェイクであっても・・・
単純に、おもしろそうですもん♪
実はもうひとつあった!バンクシー展
実は東京に、もうひとつバンクシー展があるのをご存じですか?
本物にこだわるなら、こちらのバンクシー展もおすすめです!
Banksy Artworks from Masatoshi Kumagai Collection(バンクシー展)
こちらは、東京都渋谷にある、「GMOデジタル美術館 東京・渋谷」で開催されているもの。
GMOグループ代表の熊谷正寿さんは、アートコレクターとしても知られており、展示されているものはそのコレクションの一部のようです。
展示品は3点のみですが、どれも世界にたった一つしかない、大変貴重なバンクシーの絵なのです!
展示されている3点は、どれも有名な下記3点。
- 花束を投げる暴徒
- 風船と少女
- Bomb Love Over Radar
「Love Is In The Air(花束を投げる暴徒)」
昨日の夜中に思い立ち、今日はバンクシー展へ。社会を風刺した作品が多いとかで、大好物だなと笑。
— Eric (@Eric_and_Schwa) October 23, 2021
作品と共に掲示されるバンクシーの語る言葉に頷いたり、私とはちょっと違うなと思ったり。
写真の作品「LOVE IS IN THE AIR」。本来なら火炎瓶を持つであろう男性の手には花束が。
どう感じますか? pic.twitter.com/x062ZHQFZo
これはとっても有名な絵ですが、1点もの。
イギリスのマンチェスター市立美術館で10年以上公開展示されていた重要作品で、バンクシー自身によって、木製の板にスプレーペイントされた世界に1点しか存在しない作品です。
「Girl with Balloon(風船と少女)」
先日行ったバンクシー展の「風船と少女」
— のりちか@元面接官キャリアコーチ😄|あなたはあなたらしく (@norichicom) October 11, 2023
赤い風船は、少女を空高く持ち上げ、焼けこげた建物や、銃弾の跡がのこる壁などのカオスから彼女を連れ去る
という意味が込められている。
この作品はイスラエルの壁にも描かれ、反戦の象徴ともされている。 pic.twitter.com/7icGMpZM41
こちらもよく見る絵ですが、この絵、関係者に販売されるときにだけ、ハートマーク付きのサインが作品左下に入れられたそうなんです。
この会場にあるのも、ハートマーク付きのサインが入っている、とっても希少性の高い作品なのです。
そして、有名なシュレッダー事件の時の「額」を忠実に再現しているそうです。
「Bomb Love Over Radar」
今回のバンクシー展で世界初公開となった『Bomb Love Over Radar』。
— YOKO SUZUKI (@yohko_yohko) May 21, 2022
少女が爆弾を抱いていて、戦争と愛という相反する象徴を
痛々しくもメッセージを見る人に強く問う作品で考えさせられた。#バンクシー展#アートの力 pic.twitter.com/TJumebWQOo
こちら、元として「Bomb Love」という作品があり、その絵の中心部に赤いレーダーマークが描かれています(Over Radar)。
これは、バンクシー自身がスプレーで描いたもので、コレクターが直接バンクシーからプレゼントされ、秘蔵となっていたもの。
世界初公開・初展示となる、1点ものです。
そして、3点がただ展示されているだけでなく、鑑賞前にムービーを見て臨場感と没入感を高めてくれます。
小さい展示場ながらにも、そのクオリティの高さは評判が良いようです。
GMOデジタル美術館 東京・渋谷は、今のところ常時開設で終了の予定はありません。
本物志向の方は、きっと満足されるのではないかと思いますよ。
まとめ
以上、「バンクシー展~天才か反逆者か~」と「バンクシーって誰?展」の違いは何なのかについてと、実はもうひとつあったミニバンクシー展についてでした。
こう調べてみると、それぞれにそれぞれの良さがありましたね。
そして、ミニバンクシー展の存在も発見!
実はこれが一番、シンプルにバンクシーを感じられるのかも…?なんて思ったりしました。
ぜひ、バンクシーを堪能されてくださいませ♪
全会場、写真撮影OKです!